新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

もつ鍋・水炊き 博多若杉 店長の松尾でございます。
お取り寄せ事業開始から、いよいよ2回目の年男を迎えた一年がはじまります。

卯年はよく「さみしがり屋」と言われますが、
年始からこうしてご挨拶させていただく大切な人が全国にいらっしゃる事で、
私の新しい一年はすでに、さみしがる要素の微塵もない素敵なスタートが切れております。

何年間も当店をご愛顧いただき、年始よりこのご挨拶に目を通して下さる皆さまに
新年の御祝と、感謝の気持ちをまずはお伝えさせていただきます。

振り返ると、2022年は当店にとって非常に厳しい一年となりました。
当店の看板商品、もつ鍋原料価格の高騰と不足。
水炊き原料の鳥インフルエンザ流行による同様の状況。

毎年9月開催の周年感謝祭でも、十分な数量の在庫準備がかなわず、
申し訳のない気持ちと、悔しい気持ちを憶えました。

しかしながらその原因を深堀りすると、
私達がお世話になっている畜産農家の皆様が、もっともっと厳しい状況におかれているようです。

エネルギー問題や円安の影響などによる飼料高騰によって、廃業を決断せざるを得ない畜産農家さんもいらっしゃると聞きます。
ニュースにもなっておりましたが、1頭16万円が相場の仔牛も、生産性があわないことから100円という価格に暴落し、
それでも買い手がなく、行き場のない仔牛が4割もいたそうです。

牛の成長には飼育期間が3~4年必要なことから、今後も畜産農家さん・当店にとって厳しい状況が続きそうです。

そのような中、博多若杉では10月より新商品の展開をはじめました。

当店が福岡県内自治体(福智町)様の「ふるさと納税返礼品」として開発をすすめている商品を、
納税返礼品としてだけではなく、博多若杉の新しい商品群としてご紹介しております。

「ハンバーグ」や「ふぐ」は既に多くのお客様にご注文いただき、レビューでも嬉しいお声を頂戴しております。

もつ鍋・水炊き 博多若杉は、お取り寄せ事業として「博多の食」をテーマにこれまで店舗運営を行って参りましたが、私を含めとした「ふぐ調理師免許」取得者や、各種ジャンルの食に携わってきた職人が在籍するお店です。

「博多若杉」の味を落とす事なく、信頼を崩す事なく、新年よりさらに新しい商品のご紹介を行って参ります。

自治体様の返礼品レビューに「提供元が博多若杉さんなので安心して寄付できました」というお言葉を見つけました。
40年以上、食に携わってきた私共にとって、こんなに嬉しいお言葉はございません。

不安定なこの世界情勢においても「食卓に笑顔を」を信念とし、お客様を裏切ることのない店舗運営に邁進して参ります。

こういうご時世だからこそ、明るく楽しいチャレンジも検討をすすめております。
新しい事務所が今年開設される予定です。

実店舗が再開できていない当店にとって、キッチンスペースを設けたこの場所を、リアルにお客様と触れ合う場にしたいと準備をすすめています。
私共の原点回帰はやはり、お客様とリアルで接し楽しい時間を共有させていただく事。

時代の流れに埋没しないよう、スタッフ一丸となって新しい博多若杉を構築して参ります。
2023年も皆さまにとって、そして私共にとって、楽しく素晴らしい一年となりますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

もつ鍋・水炊き 博多若杉 松尾直幸